Q: なぜテンカワンでインドネシアの熱帯林が守られるの?
A: 今問題になっているアブラヤシ(オイルパーム)はもとからあった森林を伐採、火入れして作られます。その過程でそこに生息する動植物の種は激減してしまい、複雑であった生態系が一気に貧相なものになってしまいます。また、アブラヤシの実を効率的に採取するため、下草は刈られ、土壌がカチカチになって保水力がなくなります。しかしテンカワンを軸にしたアグロフォレストリーではコーヒーやカカオなどを含めいろんな種類の作物を植え、生態系を豊かにしながら生産性を上げて行くものなので、土壌もふかふかとなり、野生動物も多数生息できるようになるので健全な熱帯林が育つ、ということになるのです。
Q: アブラヤシのプランテーションはインドネシアにどれくらいあるの?
A: 2015年のパームオイルの生産量は全世界で6200万トン、インドネシアはそのうち3340万トンと半分以上を生産しています。1haで平均して3トン生産できるとすると、1100万haにアブラヤシが植えられていることになります。日本の面積が3700万ha、ボルネオ島の面積が7255万haですので、日本の面積の約1/3、ボルネオ島の1/7がアブラヤシで覆われている計算になります。(スマトラにも植えられているので、これは単純にイメージの話ですが)参考→ http://www.bctj.jp/aboutborneo/palmoil
Q: テンカワンは毎年結実するの?
A: テンカワンにもいろんな種類があります。総じて実が大きいものは一回結実したら数年は結実しないようです。しかし種類を選ばなければ、同じ地域で違う木から毎年テンカワンの実は採取できているようです。
Q: テンカワンの実から採れる油の量はどれくらい?
A: 重量比でおよそ25%が油脂となります。残りの75%は繊維質を含んでおり、栄養価の高い家畜の飼料になります。
Q: テンカワンオイルを使っている日本のメーカーは今あるの?
A: 自然派化粧品のLUSH https://jn.lush.com/ がショレアステノプテラ脂という名前でフェイスマスクやスクラブに使っています。
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